かすかべ時遊帳

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「大和文化会・第2回例会」は當麻寺のこと

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5月18日(土)「大和文化会・第2回例会」を聴講しました。

和文化会

「大和文化会」は近鉄グループが奈良の歴史や文化を紹介する目的で運営している会員組織。東京に居ながらにして奈良のことを学べるので、かすかべとは全く関係ありませんが、6年前からほぼ毎回聴講しています。

会場は、いつもの

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銀座ブロッサム中央区立中央会館

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今回の演題は、『當麻寺創建に関わる美術ー新発見の西塔舎利容器などー』

講師は、奈良大学 教授 関根俊一先生

先生は、元奈良国立博物館普及室長で、在職中は、正倉院展等を担当。ご専門は日本美術史、日本工芸史。

今回は、一度は行って見たかった當麻寺に関する演題だったので、楽しみにしていました。 

講演のポイント

當麻寺

當麻曼荼羅

  • 「綴織當麻曼荼羅図(根本曼荼羅)」(国宝)には、中将姫の説話に基づく奇瑞の曼荼羅としての価値、『観無量寿経』を絵によって説く「変相図」としての価値、綴成(綴れ織り)の技法的な価値などが認められる。 
  • 曼荼羅は中将姫の説話にある蓮の茎で織ったものではない。完成品として大陸(中国)から伝来した可能性が高い。
  • 當麻曼荼羅は、過去何度か改装が試みられ、転写(正系本の転写)も5回行われた。
  • 第一転本は現存していない。「曼荼羅堂」に奉懸のものは文亀3年(1503)の第二転本。第三転本(貞享3年(1686))も當麻寺に現存。第四転本(元禄15年(1705))は、京都・知恩院本堂に現存。
  • また、曼荼羅図普及にためにも、転写が行われ、国内にとどまらず中国にも頒布。長野の善光寺にも寄進された。  

舎利容器(新発見も)

  • 明治44年(1911)〜大正3年(1914)に行われた西塔修理の際、心柱頂部(相輪の部分?)に奉籠された「舎利容器」と「文書」が発見された。
  • 「舎利容器」は建保7年(1219)の修理時に納奉。 
  • 「舎利容器」は、普通、心柱の下に納められるが、當麻寺東塔の場合は、心柱頂部に納められている。中世以前には類例が少ない。
  • 平成29年(2017)に実施の西塔屋根瓦葺工事の際、前回大正修理時と同じ場所から「舎利容器」と後世のものを含む「金属荘厳具」が再度確認された。 
  • 新発見の「舎利容器」は金製、銀製、金銅製が当初で三重の重箱のように「入れ子状」になっていたものと推定される。
  • 入れ子状」とは、舎利を、金銅製の小容器→銀製の中容器→金製の大容器の順に重箱のように三重に納める方法。
  • 同様の納め方は「法隆寺五重塔舎利容器」などにも見られる。
  • 一番大きな金製の「舎利容器」は、製作技法などから7世紀のものと考えられる。
  • 舎利はお釈迦さまの遺骨で、白米や酢飯のことを「シャリ」と言うが、語源は実際の舎利が米つぶほどの大きさであることから「シャリ(舎利)」と言う(諸税あり)。

 

参考:當麻寺関連のサイトをどうぞ

當麻寺については、葛城市のサイトで、

↓↓

當麻寺 - 葛城市

當麻曼荼羅、中将姫の伝説などについては、↓↓ 

當麻曼荼羅 | 當麻寺 中之坊と伽藍堂塔 -奈良県 葛城市-

奥の院については、

↓↓

當麻曼陀羅 | 當麻寺奥院

西塔については、

↓↓

當麻寺 西南院 公式ページ  

新発見の舎利容器について

国宝級の舎利容器がついに一般公開に! | 季節の行事

 

帰りはいつもの銀座駅から

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三越伊勢丹銀座店の前にあるライオン像

電車に乗る前の春日部駅西口では

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春日部駅西口のロータリー

 

當麻寺には行ったことはありませんが、當麻曼荼羅の転写本は、中将姫ゆかりの寺、奈良市の「徳融寺」で拝観したことがあります。

 

その話は、次回に…