かすかべ時遊帳

かすかびあんの時遊で気ままなブログです。

粕壁宿の問屋場跡と屋根に鍾馗様がいる慶長年間創業の商家

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  江戸時代、粕壁宿の上宿と呼ばれた所には問屋場がありました。

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問屋場跡  今は銀行の支店

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銀行の支店前にある案内板 

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案内板

問屋場 

問屋場(といやば)は、公用の旅人や荷物を運ぶ人馬を手配施設である。粕壁宿では、継送(けいそう)に必要な人足(にんそく)三五人、馬三五疋(ひき)の常備が課せられていた。この辺りは上宿(上町)と呼ばれ、人夫が集まることから、飲食店も多く月に六度の市がたった。なお、問屋場は文政九年(1826)に三枚橋(さんまいばし)に移転した。向かいの神明通りは、名主や本陣を勤めた見川家の屋敷内の通路であった。通り沿いの神明社には、同家の屋敷神といわれる見川稲荷が残っている。

 跡地は現在銀行の支店になっており、問屋場の痕跡は何も残っていません。

    「三枚橋」は春日部市民文化会館前の交差点付近の旧町名。かつては、水路があり、三枚の板石の橋が架けられいたので「三枚橋」と呼ばれていて、脇本陣も置かれていました。維新後、明治天皇の東北巡幸の際に御昼食所になった旅籠がありました。 

 

 問屋場跡の近くには、屋根瓦の上に鍾馗像が乗っている商家があります。

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米穀商  創業は慶長年間

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屋根には鍾馗様の像があります。

  このように屋根瓦の上に鍾馗像が乗っている家は岩槻では見たことがありますが、かすかべではここだけだと思います。近畿では、奈良の田原本町で見たことがあります。その家屋には多くの鍾馗像が乗っていたと記憶しています。また、特に京都の町屋に多いと言われています。

鍾馗

中国の疫病を防ぐ鬼神。唐の玄宗皇帝の夢に鍾馗と名乗って現れ、病魔を、祓(はら)ったので、画工の呉道士にその像を描かせたことに始まるという。濃いひげをはやし、黒衣、巨眼の姿で剣を帯びる。日本では五月人形に作ったり、朱塗りにして疱瘡(ほうそう)よけの護符などとした。鍾馗大臣。(スーパー大辞林

  玄宗皇帝が夢から覚めると病気は治っていたのだそうです。夢に出てきた姿を画工に描かせたら、我々が知っている鍾馗様の姿になったと言われています。

    鍾馗様は、端午の節句五月人形として、子どもの頃から見てきましたが、鍾馗様のモデルは、三国志に出てくる関羽だとこの歳までずっと思っていました。なお、鍾馗様は架空の人物ではなく、実在した人のようです。

 玄宗皇帝の病を治したことに因み、鍾馗様の像を疫病除けの目的で屋根瓦の上に置いたのでしょう。

 端午の節句と言えば、菖蒲(しようぶ)も思い浮かべます。昔子供の頃、銭湯に沢山の菖蒲を浮かべた菖蒲湯があったと記憶しています。菖蒲もまた病邪を払う薬草として用いられてました。

   今も昔も病気、特に流行り病(疫病)が恐れられていたことには変わりがありませんね。 

創業は慶長年間、今から約400年も前

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創業は慶長年間

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店先には写真と説明文が掲示してあります。 

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写真の説明文 

江戸初期より米穀商として営業しています。地利と水運に恵まれたため、多くの米穀商があったようですが現在営業しているのは当店だけとなりました。建物は明治初期の建築と聞いていますが、関東大震災などにも耐え、現在に至っています。屋根の上には、魔除けの鍾馗様の像があります。

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写真を拡大してみると鍾馗様は、 

鍾馗様の左足先には、踏みつけられた鬼がいます!

  鍾馗様の像が屋根に乗っているこの商家は、慶長年間に創業の米穀商です。慶長といえば、約400年も前のこと。関ヶ原の戦い徳川家康江戸幕府を開いたりした時代で、慶長大判・小判などが発行されました。

 道路の拡幅でお店は少し後退したそうですが、創業以来400年超もの間、米穀商として暖簾を守り営業して来たとのこと。現在のご当主は19代目だそうです。凄い歴史ですね。

  

   暖かくなると粕壁宿にも街歩きをする人が増えてきます。この商家の前で立ち止まって屋根を見上げる人を多く見ることができます。道路の反対側から見ると良く見えます。横断は横断歩道でお願いします。

 かすかべ大通りは、電線の地中化で電線がありません。空がスッキリしている街です。是非一度歩いて見ませんか。