かすかべ時遊帳

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粕壁宿は日光道中4番目の宿場町

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 ブログを始めて約2カ月、粕壁宿をランダムに記事にしてきましたが、肝心の粕壁宿のことは書いていませんでした。

 でも、粕壁宿のことを書かないと前に進みませんので、今回は日光道中4番目の宿場町粕壁宿のこと。

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(スーパーの前にある看板)

  春日部駅東口の公園橋通りとかすかべ大通りの交差点にある信用金庫の前に設置されている案内板。

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  案内板には、「大名」が“「代名」になっていたようで、“代”の文字が“大”と修正されていました。毎日何気なく見ていると字の間違いに意外と気づかないものです。この案内板も文字が褪せて読みにくいです。粕壁宿を理解してもらうためにもそろそろ書き直しの時期ではないでしょうか。

日光道中粕壁宿

   日光道中は、東海道・中山道・甲州街道・奥州街道を合わせた、「五街道」と呼ばれる街道のひとつで、江戸時代初期には、日光街道あるいは日光海道とされていました。しかし正徳六年(1716年)に五街道の名称について御触(おふれ)が出され、日光街道は海のない国を通るため日光道中と改められました。

   粕壁宿は、江戸時代元和(げんな)二年(1616年)に日光道中千住宿より数えて第4の宿場に定められたとされています。寛永(かんえい)十三年(1636年)に日光東照宮が完成し、将軍や諸大名の参詣で日光道中の各宿場はにぎわい一段と発展しました。江戸時代の終わり頃の記録によると、宿場は「名主3軒」「本陣1軒」「問屋場1軒」「寺院8軒」「旅籠45軒」をはじめ、米穀商・質屋・薬屋などの商店や農家の家並みで159軒を配し、新町橋側より横町・寺町・上宿・中宿・新宿・三枚橋・新々田・下宿の8つの字に分かれていました。  

  本陣・脇本陣は幕府の役人や大名等が宿泊・休憩するところ。粕壁宿にはそれぞれ1軒ずつあり、宿役人がこの役を勤めましたが、近世後期には、旅籠屋を営む家がこれを担うようになりました。

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(大落古利根川の遊歩道にある周辺案内図)

 こちらの案内板はとても読み易いですが、街道筋ではないので、街道筋を歩く人にはほとんど読む機会がありません。

粕壁宿

 粕壁宿は現在のかすかべ大通りにあたり、江戸日本橋から千住、草加、越谷(越ヶ谷町と大沢町)に続く日光道中4番目の宿場町でした。江戸からの距離は9里2町(約35.6km)、宿場内の通りの長さは、24町35間(約2.7km)、道幅5間約9mでした。町並みは通りに沿って南北10町25間約1.1kmにわたり、天保14年(1843)ごろには家数773軒、人口3701人を数えました。粕壁宿には人馬の手配などを行う問屋場が1か所あり、宿泊施設である本陣と脇本陣が各1ヶ所ありました。また、一般旅客も泊まることができる旅籠は45軒でした。 

 2ヶ所の案内板を読むと、粕壁宿のことがよくわかりますよ。春日部市郷土資料館には、粕壁宿のジオラマが展示されています。結構精巧に出来ていますので、本陣・脇本陣等の場所と現在の街並みとを比較してみるととても面白いと思います。機会がありましたら是非お出かけください。

粕壁宿を通った旅人たち、えっ! あの最後の将軍も

 粕壁宿そのものが目的で来る人は多くはありませんでした(今もあまり変わりがない)が、多くの旅人が通行したり、宿をとったりしたことは間違いありません。参勤交代の東北諸藩の大名の他、意外な旅人もいました(ただ通行しただけの人も粕壁宿に泊まった人も)。

  儒学者の林羅山、俳人松尾芭蕉と河合曾良、測量家の伊能忠敬、遠山の金さんの父で幕臣の遠山金四郎景普、そして架空の人物ですが、膝栗毛文芸でおなじみの弥次さん喜多さん等。弥次さん喜多さんは東海道だけではなかったんですね。

   明治時代には明治天皇も東北巡幸の際にご休憩されたとのことです。そしてあまり知られてはいませんが、明治33年(1900)6月5日に、徳川幕府最後の将軍徳川慶喜も鷹狩目的で粕壁宿の商家に泊まったとのこと。その日慶喜は上野発の汽車に乗り、大沢町(越谷市)に宿泊、翌6日と7日は粕壁町に宿泊したそうです。慶喜も元気に鷹狩を楽しんでいたようです。

 

 記事執筆にあたっては、春日部市郷土資料館夏季展示(第47回)「最後の将軍がみた春日部―野鳥と御鷹鷹・御猟場―」(会期平成25年7月23日〜9月8日)及び同(第51回)「旅の途中でひと休み―江戸時代の旅と粕壁―」(会期平成27年7月18日〜9月8日)等の展示パンフレットを参考にさせていただきました。